【はじめしゃちょーも!?】誰でも勝てる後手ヌメロン
YUDT優勝しました!!!!!わーいミラフォだ!!!!!!
どうも、ナタと申します。
YUDTのルールであるシングル戦、なおかつ三回戦というのはあまりにも運が絡みすぎて誇れるようなものではないのですが、その時の自分の考えを備忘録としてここに纏めておこうと思い筆を取らせていただきました。
使用デッキは後手ヌメロン。
今回はヌメロンデッキのかんたんな紹介と選んだ理由について書いていきます。
ヌメロンデッキとは
簡単に言えば、《ヌメロン・ネットワーク》を使い《ヌメロン・ダイレクト》の効果をコピーしてX召喚したヌメロンモンスターで順繰りに相手を殴り火力で轢ききるデッキです。
《ヌメロン・ネットワーク》
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに、発動条件を満たしている「ヌメロン」通常魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ヌメロン」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、X素材を取り除かずに発動する事もできる。
《ヌメロン・ダイレクト》
①:自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを4体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを召喚・特殊召喚できない。
もちろん先行で四体を展開しそれらで妨害を立てることも可能ですが、ダイレクトの性質上置けるモンスターは一体のみ。
そのため妨害数を増やすためには魔法罠に頼らなければなりません。ちなみにその結果生まれたのがヌメロンサブテラーというデッキです。(ヌメロンエルドリッチやヌメロンエルドリッチドラグーンとかもありますが割愛)
話がそれるので簡単に説明すると、ヌメロンダイレクトは召喚・特殊召喚が出来ないだけでモンスターをセットは出来る、そのためセットからスタートし、更に罠を多用するサブテラーと相性が良いのでは、と注目されたデッキでした。
それもまあ、今は亡き、そんなに妨害の質としては高くなかったのに殺されたホープゼアルの禁止でヌメロンギミック自体を取り入れる必要性が無くなり、大会等で見ることは減っていったように思います。
そしてヌメロンが注目されたもう一つの性能、それは出てくるヌメロン達のキル能力の高さです。
《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》
レベル1モンスター×3
①:このカードは戦闘では破壊されない。②:このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時にこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分フィールドの全ての「ヌメロン」モンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。
このようにNo.1~No.4までのヌメロンモンスターは共通効果を持っており、相手に場に攻撃力1001以上のモンスターさえいればワンキルが成立します。
具体的に説明すると
①《ヌメロンA》が攻撃力1000を超えるモンスターに攻撃。Aの効果で全てのヌメロンモンスターの攻撃力が倍の2000になる。
②《ヌメロンB》が攻撃力1000を超えるモンスターに攻撃。Bの効果で全てのヌメロンモンスターの攻撃力が倍の4000になる。
③ここで相手モンスターが破壊できていれば、4000の《ヌメロンC》と《ヌメロンD》のダイレクトアタックでライフが取りきれます。もし破壊できていなくても4000の《ヌメロンC》でモンスターを倒し8000になった《ヌメロンD》でどちらにしろライフを0にすることが出来ます。
つまり、だいたいワンキル出来ます。
後手ヌメロンとはこのワンキルを成立させるために全力を出したデッキなのです。
デッキ選択理由
YUDTにおいて勝ちやすいデッキというものを考えたときに、まず最初に浮かんだのはやはり【未界域】でした。
未界域モンスターの効果でデッキを回し墓地に8枚以上魔法を貯め、《神聖魔皇后セレーネ》を2体展開し魔力カウンターを16個以上獲得、《マジックテンペスター》をシンクロ召喚し、その効果で魔力カウンターの数×500、つまり500×16で8000ダメージを与える、つまり1ターンキルが成立するデッキである【未界域】。
《神聖魔皇后セレーネ》
魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。お互いのフィールド・墓地の魔法カードの数だけこのカードに魔力カウンターを置く。②:フィールドに「エンディミオン」カードが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。③:1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分の手札・墓地から魔法使い族モンスター1体を選び、このカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
《マジックテンペスター》
チューナー+チューナー以外の魔法使い族モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1つ置く。1ターンに1度、自分の手札を任意の枚数墓地へ送る事で、その枚数分だけ魔力カウンターを自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターに置く。また、フィールド上に存在する魔力カウンターを全て取り除く事で、その個数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。
つまり先行さえ取れば高確率で勝てるため(相手の手札誘発にもよりますが)、サイドデッキによる対策が行えないシングル戦では、かなり強力なデッキであると言えるわけです。
無論私もえっ、これ最強じゃん!?と急いで持っていなかったセレーネ二枚目と暗黒界パーツ、マジックテンペスターを購入し、早速練習を始めました。
ところが回す最中、このデッキのある重大な欠点に気づいてしまったのです。
それは相手のババ抜きが強かった場合絶対に勝てないという事でした。
未界域はその効果の性質上、発動した未界域を当てられ続けると必ずリソースが尽きてしまい、マジックテンペスターまでたどり着くことが出来ません。それどころかひ弱な盤面で妨害もなく相手にターンを渡してしまう。しかも相手の手数はひとつも減ることがなく、です。
つまり運がいい人が居ただけで優勝への道が途絶えてしまう、私はどうにもそういったデッキを選択することが出来ず、このデッキを使うという道はこの時点で無くなりました。セレーネはまあまあ高い買い物だったんだけどなぁ。
そしてもう一つの案として考えていたのが、「みんなじゃんけんで先行を取り合うんだったら、最初から後手を取るデッキを持ってけば最初の運要素を減らせるんじゃ?」というアホみたいな思考の末、公認大会でも愛用していた【ヌメロン】でした。
採用カード紹介
さて、そんな【ヌメロン】ですが、後手ワンキルを軸をするのは変わらず、その中でもサブパーツでデッキタイプが変わります。
一つは誘発をガン積みし相手の盤面を固めさせずに押し切るタイプ。
一つは壊獣ラヴァゴ等のモンスター除去、羽ライストツイツイ等のバック除去をガン積みしたタイプ。
ただ、今回は【未界域】という仮想敵がいる以上、誘発無しというのは考えられず、かといって誘発を引けなかった場合に先行展開を返せるカードが無いというのもあり得ない。
そうやって出来たデッキがこちらです。
YUDT優勝ヌメロン
— ナタ (@nata_tcg) November 23, 2020
未界域だけやべえから見てこっていう構築にして行ったらそもそもババ抜きが強すぎて誘発の打ち所あんまりなかったです。#YUDT pic.twitter.com/xdRVm4Bqye
↑(増殖するG-1、ツインツイスター+1)
今回はシングル戦で一回も負けることが許されないという状況下のためこういった誘発、モンスター除去両方に枠を割いたデッキを構築しましたが、本来のマッチ戦であればどっちつかずのデッキでは詰めきれなかったり、引きたいカードにたどり着けないのでおすすめはしません。
さて、それでは採用理由について解説していきます。
・灰流うらら×3
・増殖するG×2
・ニビル×1
・ドロール&ロックバード×1
・夢幻泡影×2
手札誘発たちです。五枚引けば一枚は手札にいるくらいの枚数ですね。
ドロバやニビルは素引きor増Gで引く用で使ってます。最近の環境では誘発がうらら増G泡影くらいしか入っていないので【未界域】が増Gをつっぱしてきた時の保険みたいな感覚で入れてました。ドロバは早めに引かないとあんまり意味はないんですが。
本来の【ヌメロン】では一枚一枚のカードパワーが大切なので、六枚目に誘発を引いた時の弱さが際立ってしまい、僕は誘発型があまり好みではなかったです。
・ガメシエル×2
・ラヴァ・ゴーレム×3
・禁じられた一滴×3
先行盤面破壊要因。
今回の壊獣はガメシエルを採用しましたが、現環境であれば鉄獣戦線の結界像を避けれる風属性のガダーラ、後述するリミッター解除の恩恵を受けることが出来る機械族のジズキエルの採用をおすすめします。
ラヴァゴは最強なのでノーコメント。召喚権が消えることだけ注意してください。
一滴は採用枚数に悩みましたが、羽発動にチェーンして勅命を打たれた際にチェーンで羽をコストにすることで”フィールドの魔法を無効化する”勅命の制約から逃れ効果を打つことが出来る等、速攻魔法であることも相まって、色々と小回りがきくので結局三枚採用。
・惑星探査車×3
・ヌメロンウォール×3
・テラフォーミング×1
・盆回し×1
ヌメロンネットワークにアクセスできなければ何も始まらないのでMAX採用。
・ヌメロンネットワーク×3
・ヌメロンダイレクト×2
ネットワークは何も考えずに3。
ダイレクトに関してはヌメロン使いでも分かれるとは思いますが、僕は素引きの弱さが嫌すぎて2になりました。
・チキンレース×2
・魔鐘洞×1
盆回し用フィールド魔法。
チキンレースはドローソースにもなるので3でもアリ。
魔鐘洞は相手がモンスターを展開している場合、基本的に無効を打ってくれるので最強です。ヌメロンが引けない時の時間稼ぎにもなるので採用。
環境によってはネクロバレーもアリです。
・ハーピィの羽根帚×1
・ライトニングストーム×2
・ツインツイスター×2
バック破壊要因。
勅命や魔封じ等の永続罠が怖いのでツイツイとライストは散らしてあります。
リブートは過剰すぎるかなと考えナシになりました。でもエルドリッチ等の分布が多かった場合やばかったので微妙なところですね。
・リミッター解除×2
機械族専用最終兵器。
ヌメロンは相手の場に攻撃力1001以上のモンスターがいない場合のワンキルが不可能であり、そこを可能にしてしまうパワーカード。
ただ手札に来すぎると事故になってしまうため2枚。
普段は3積みしてます。
EXデッキ
・No.1~4のヌメロン達×2
・シニューニャ×1
このデッキの核になる奴ら。
シニューニャに関しては必要に感じた場面が無いので正直抜いてもいいと思います。ダイレクト三枚目を入れるなら1~4をもう一セット、もしくは3種類だけ、とかもアリです。
・アストラム
・アポロウーサ
・スカルデット
・メガトンゲイル
・閉ザサレシ世界ノ冥神
ヌメロン達で出す単体性能高めなリンクモンスター達。
よく使うのはアストラムとアポロウーサですね。対閃刀姫であればアストラムだけで完勝することもあります。
スカルデットはシングル戦では余り使うことは無いですがマッチ戦ではサイド後先行を取らされそうなときに、サイドで入れた強い罠を引き込みにいくこともあります。
ちなみにマスカレーナは普通にミスです。
とまあ。
カードの採用理由はこんな感じです。
まとめ
YUDT ゴリ押しヌメロン
— 人の話を聞くレジスチル (@duelhajime) November 23, 2020
1回戦 召喚教導 ○(ワンキル)
2回戦 BF? ○
3回戦 教導シャドール ○(ワンキル)
後攻ワンキルに全てを賭けた宇宙構築
優勝できて良かった😭#YUDT pic.twitter.com/2zy77y7W3K
と、はじめしゃちょーが趣味アカでツイートしている通り、マジで【ヌメロン】で優勝してるぽいです。
そんな【ヌメロン】デッキ。相手が頑張って作り上げた盤面をズタズタにして決めるワンキルの爽快感を味わいたい方はぜひ組んでみてください。
よければTwitterとかもフォローしてもらえると嬉しいです。
それではまたどこかで。